校長日記33
1月の防災合宿と生活体験合宿
 令和2年1月は防災合宿と生活体験合宿が各1回、合わせて2回の合宿が行われた。防災合宿は防災プログラムに重点においた合宿事業で、12月、1月、3月に各1回合わせて3回、子どもゆめ基金の助成を受けて実施される。生活体験合宿は従来から実施されている合宿事業である。防災合宿は令和2年1月11日から12日にかけて1泊2日の日程だった。静岡県では平成30年度の合宿事業が150事例実施されたが、そのうち50事業が防災合宿だった。通学合宿は100事業実施されたが、防災合宿に力を入れているのが静岡県である。
 生活体験学校では全ての合宿の最後に振り返りを行って、迎えにきてもらった保護者の前で全員の子どもが発表することにしている。その振り返りの一部を紹介する。
 タイトル 氏名  防災合宿の感想  家に帰ってやる
と決めたこと 
すごい
体験をした 
 村川奈菜心 去年も体験合宿に来たことがありました。だから、大体分かっていたけど、昨日と今日は「防災合宿」で普通の「体験活動」もしたけど、それ以外に防災の生活をしました。夜、電気のない生活をしました。お風呂も電気がないので、怖かったです。でもすごい体験をしたと思います。 ・近所の人に毎朝あいさつをする。
・おうちの人に学んだことを教える。
 真っ暗で
怖かった
 大久保那生 合宿のテーマは「防災」で、夜から電気のない生活がありました。真っ暗で怖かったです。だから「電気のない生活」で暮らしていた人は、困っていたし、怖かったんだなと思いました。 ・洗濯物を干す。
 いざという時の
準備
 深見サライ 色んな防災について知りました。電気のない生活や大雨など色んなことを知りました。昔の人の大変さも、お湯を沸かすことも大変でした。家では食器洗い機があるけど、これからはちょっとだけ洗おうと思いました。 ・お母さんの手伝い。
・防災のことを学び、いざという時の準備をする。
 お風呂の時間は、
とても大変
 本田愛葉 防災合宿の時は電気のない生活で過ごしました。お風呂の時間や部屋で過ごすのは、とても大変でした。今日と昨日2日だけの電気のない生活でしたが、本当に災害にあった人たちは、私たちより、もっと大変でつらかっただろうなと思いました。 ・学んだことを家族や友達に話す。
・おかず係でやったことを家で進んでやる。
 防災合宿の様子 令和2年1月11日〜12日

 生活体験合宿は令和2年1月18日(土)から19日(日)にかけての1泊2日だった。私からは生活体験合宿の初めと終わりに、子ども達に向かって小学6年生の終わりまでに一通りの家事をやれるようになりなさい、そのための合宿ですからと話している。以下は生活体験合宿の振り返りである。
タイトル  氏名  生活体験合宿の感想  家に帰ってやる
と決めたこと。 
 芋ケンピが
おいしかった
 花田 壮優  一番の思い出はシイタケの天ぷら、サツマイモチップス、大学芋、芋ケンピです。とてもおいしかったです。夜に食べた夏みかんもおいしかったです。すっぱかったけど、塩をかけたら甘くなりました。 ・芋チップスを作ること。
 家事は
たいへんだな
 肥後 勇気  飯盒の炭を拭いたりしたので、とても手が汚れました。でも、こげとかできていなかったので、とても美味しく出来ていました。家事は大変だなと思いました。 ・休みの日に掃除をやる。 
 母さん、父さんの
大変さがわかった
 万田 けいと    母さん、父さんの大変さがわかった。次からお母さん、お父さんの手伝いをする。 ・料理の手伝いをする。
 自分ですること
が大切
 肥後 良太  お母さん、お父さんがしている家事の大変さが分かった。自分で何ごともすることが大切だということがわかった。今度から進んで家事をするようにする。ここでの合宿を生活にもっと生かすようにする。色んな体験ができてとても楽しかった。 ・料理や皿洗いなどできることをする。
 家で試してみたい  熊辻 陽介  家の人が普段やっていることの大変さがよくわかりました。また、おかず係で、だしの取り方やたくさんの料理を覚えることができたので、家で試してみたいと思います。食事の事も学習できて、これからご飯を作るときは栄養のバランスを考えて作ろうと思います。この2日間で学んだことを、これからの生活で活かしていきたいです。 ・お母さんに言われる前に布団を敷く。
生活体験合宿の様子 令和2年1月18日〜19日    
 合宿事業に参加した多くの子どもが、日常生活における保護者の支援に気づいている。そして、自宅に戻ったら自分にできることをやろうと決心している。
(飯塚市庄内生活体験学校々長、2020(令和2)年2月2日)