校長日記29
11月、イモを掘ってタマネギを植えて
  前に書いたエッセイ28回から年越しを挟んで2か月が過ぎてしまった。幼児の野外活動支援について書こうと思いながら2か月も過ぎたことになる。。幼児の野外活動支援は幼稚園、保育園、認定子ども園に生活体験学校に来てもらう活動と、こちらが出かけていく活動と、単に道具をお貸しする活動のおよそ3タイプに分かれる。
11月8日(木)、平恒保育所の石焼きイモ出前講座とふれあい動物園(ヤギ、ウサギ)については、日誌にあらまし次のように書いた。9:30 河中、正平辰男の二人が平恒保育園にヤギ、ウサギを届ける。11:30 河中、祝原、椛澤の3人に私を加えて4人が石焼きイモ釜を運んでイモを焼き始める。15:00 過ぎに生活体験学校に帰着。荷下ろしをし終わったのは15:40ころ。園では紅はるかの小型のイモが約50個程度準備してあった。焼き上がりは美味だった。イモのサイズがそろっていたのが参考になった。日誌はここまでである。自家栽培のイモはサイズがまちまちで乾燥の具合も十分でないのが普通である。しかし、平恒保育園が準備したのは業者発注のイモで見事にサイズがそろっていて、味も良かったので、年末に業者名を教えてもらって同じ業者に発注して焼いてみたが、大いに好評を得た。
11月13日(火)愛宕幼稚園年少組88名がイモ掘りにやってきた。
 
 
準備は前日の小雨降る中を職員の河中さんに紅アズマ3畝分、ツル切りをお願いした。園児の到着前に掘りやすいようにマルチをはがし、ヤギを遠目で見えるようにC列中央通路につないだ。10:40 園のバスで到着、玄関前で対面挨拶。クラス別に分けずに全体で行動した。園児は新しいピンクの手袋をして到着した。一畝二条植え、3畝分掘る。北側の一畝のみ27株、他の畝は30株を植えてある。幼児を畑の畝に配置して自分の掘る株の前に座らせた。一条目のイモを掘ったら、そのまま踏み越えて二条目を掘らせた。イモの実入りは園が用意した箱の3つ分、まあまあの出来だった。掘り終えたところで3つに分かれてウサギとヤギの餌やりに移った。動物棟の前で終わりの挨拶をした。園児が作ったお礼の記念品をいただいた。別れの挨拶は11:55分だった。
 11月22日(木)小雨後曇り。津山、祝原、福間さんの三人勤務。津山さん、祝原さんの2人に私を加えて3人が、軽トラックに石焼きイモ釜を積んで小雨の中を庄内保育園の石焼きイモ出前講座に出かけた。食缶2つ分のイモを焼いた。およそ9:30〜11:30の2時間強かかった。小さめのイモが早目に焼けたのを割って、子どもに配って食べさせる光景が面白かった。釜の熱が冷めるのを待って、15:00 釜の回収に行って終わった。
11月27日(火)曇り。原、谷、高志、岩村、福間さんの5人勤務。愛宕幼稚園の年中のタマネギ植え、83名。タマネギ植えの場合は、マルチの穴を広げて土を取り出して苗を植えこむのは難しいことが分かった。最後の班はマルチなしの植え付けをさせて、ようやく苗を植えた格好になった。また、苗を2本持たせたまま植えるのは3歳児にとっては作業が難しい。1本だけ持たせて植え終わってから、次の1本を配って植えさせた方がよい。そうしないと両手を使った植え付けになりにくい。2本のうち1本を手元において両手作業をさせるのは難しいことが分かった。83名を3つに分けてヤギ、ウサギ、植え付けの3交代作業にして進めた。
11月は収穫の季節である。頴田のイチゴクラブのイモ掘りもあったし、庄内子育て支援センターの石焼きイモ作りも行われた。生活体験合宿10班による落ち葉堆肥を畑に投入する活動もしたし、月末には毎月行っている無農薬野菜作り講座も実施した。それにしても、私は仕事として14年間、大学で講義をやってきたのだが、幼児に何かを体験させるという仕事は、大学での講義よりも難しい。
(飯塚市庄内生活体験学校々長、平成31年1月25日)