校長日記19
もりのいえ北九州市緑地保育センターを見学した!
 平成29年10月11日、祝原、河中、原の職員3人と、もりのいえ北九州市立第2緑地保育センターを見学した。この施設は小倉南区長野にある保育所(園)・幼稚園の専用施設である。公設民営で、社会福祉法人北九州市福祉事業団が指定管理者として運営にあたっている。中村成人所長に応接していただいた。およそ30年前、生活体験学校の建設に先立っておひさまのいえ(若松区)を見学させてもらった。そのころは、もりのいえ(小倉南区)はまだ建設されていなかった。お風呂と寝室のロッカーのサイズの小さかったことが記憶に残っている。当時の私は、通学合宿の専用施設を作るというので頭がいっぱいだったから、保育園児、幼稚園児の利用までは頭が回らなかった。あれから30年の年月が経過した。今は、生活体験学校の子どもゆめ基金の助成活動で盛り上がっているのが、幼児と児童のための野菜作りである。定員20名の計画に親子合わせて40名を超える参加者があり、毎月、幼児の野外活動の大切さを目の当たりにしている。なかには保育園年少組のころから6年続けて参加している女の子もいる。生活体験学校に幼児が登場するようになってからは、通学合宿のみならず保育園児、幼稚園児の利用を頭に入れた運営が必要になってくる、またそうなければならないと思うようになった。いずれは、北九州市のもりのいえを見学に行かなければと話していたところ、早速に原君がもりのいえと連絡をとってくれたので出かけることになった。実際に出かけて見ると、トイレ、浴場、寝室、ロッカー、食堂、なにもかもが小さなサイズである。予想はしていたが、幼児を迎える準備というのは事柄がたくさんあるものだと改めて思った。長い時間ではなかったが、種々説明を聞いて大変参考になった。その中の一つに、北九州市のもりのいえのような幼児専用施設は横浜市、京都市、熊本市、北九州市の4か所にあること、同じ市に2施設あるのは北九州市だけであること、受け入れにあたってプログラム立案と指導を職員が行っているのも北九州市だけであると聞いて感心するやら驚くやらで帰ってきた。帰ってすぐに、今聞いたばかりの全国4か所の野外保育センターの情報をインターネットで調べた。実際に出かけて調べたわけではないので、今の実情と違っていることがあるかもしれない。今、分かった範囲で言えば施設の規模が大変大きいということ、運営は行政ではなく民間組織が担っているということである。自分の頭の整理のために以下のようなメモを作った。
◎児童野外活動センター「こどもの杜」(神奈川県横浜市)、
所在地・〒227-0047神奈川県横浜市青葉区みたけ台26-17 
設置者・社会福祉法人神奈川民間保育園協会 
利用対象・未就学児童から小学3年生まで 宿泊利用(おおむね4・5歳児を対象、1泊2日、児童100名まで 
入場料こども100円、大人150円 室内温水プール(子ども450円)、ポニー広場、野外炊事場。
◎八瀬野外保育センター(京都市)
所在地・〒601-1254京都市左京区八瀬野瀬町200 
設置者・公益財団法人京都市保育連盟 
利用対象・幼稚園、保育園など、一日3園まで(250名まで)
利用料・子ども大人一人180円、会員外園は一人270円。夏季宿泊料金・会員800円、会員外1500円 野外炊事場、土俵、工作室、野外トイレ、独立したお風呂
◎立田山野外保育センター雑草の森(熊本市)
所在地・〒861-8005熊本市北区龍田陳内1丁目5番66号 
設置者・一般社団法人熊本市保育連盟(平成14年4月16日開設)
利用対象・就学前児童、主に保育園児や幼稚園児 
利用料・日帰り70円(連盟加盟外100円)、宿泊500円(連盟加盟外700円)
利用定員・日帰り150人、宿泊利用60人
◎おひさまのいえ北九州市立第1緑地保育センター
所在地・〒808-0121 北九州市若松区武並925-1
設置者・北九州市、運営・社会福祉法人北九州市福祉事業団
利用対象・北九州市内の保育所(園)幼稚園及びその他の幼児集団
利用定員・100名 利用日時・1泊2日、2泊3日
利用料・1人200円(食事代は別途)
食事・自主手配またはセンター手配
◎もりのいえ北九州市立第2緑地保育センター
所在地・〒800-0246 北九州市小倉南区長野530番地の3
設置者・北九州市、運営・社会福祉法人北九州市福祉事業団
利用対象・北九州市内の保育所(園)幼稚園及びその他の幼児集団
利用料・1人200円(食事代は別途)
食事・自主手配またはセンター手配

 生活体験学校は開設当初から今も、児童の合宿、それも通学合宿の専用施設として作られた施設であるから、昼間は誰も利用者がいないことを前提にして運営してきた。しかし、あれから30年近い年月が経過した今、平日昼間の利用を幼児対象に焦点化して考えなければなるまいと思っている。もちろん、新たな設備投資を期待することは難しいので、現存の今ある条件の中で可能な方法を模索していきたいと思案しているこの頃である。
(飯塚市庄内生活体験学校々長、平成29年 10月15日)